長野県佐久市でイチゴ農園を運営する株式会社井上寅雄農園様。個人や家族で運営する農家が多いなか、代表取締役の井上さんは「農業の課題を0にする」というミッションのもと、法人としての農園経営や農業のDXに取り組まれています。
イチゴ農園に加えて農家の困りごとを解決するためのWebサービスも運営されていることから、生産性を高めて経営を行いたいと考えfondeskを導入。その結果、自分の時間を増やせて満足度も高いと井上さんは話します。fondesk導入の経緯や具体的な費用対効果、運用方法について詳しく伺いました。
fondesk導入前
- 電話がかかってくるたびに作業の手が止まっていた
- 取れなかった電話への折り返しを忘れることがあった
- 電話を取ることで作業の集中力が途切れていた
fondesk導入後
- 集中して作業できるようになり、生産性が上がった
- 電話への対応をタスク化できるようになった
- 経営者として自分がやらなくてもいい業務を手放せた
「自分がやらなくてもいい」業務を手放したかった
電話対応を手放せて、自分の時間が取れるようになったことがよかったですね。私は経営者でありながら、現場作業や営業活動なども多いので、できるだけ自分のところにボールがない状態を目指しているんです。fondeskからの通知はチャットワークでタスク化できるので、やるべきこともしっかり判断できる状況ができました。
もし電話対応してくれる事務スタッフを1人雇うとしたら月に数十万かかってしまいますが、fondeskなら入電数が50件超えても1万数千円程度。その価格でスタッフの1人のように活用させてもらっているので、非常に満足しています。
Webサービスの提供を始めてから、ミーティングなどで電話に出られないタイミングが増えて困っていたんです。スマホの不在着信も、一度確認したら通知が消えるので折り返し忘れてしまいます。
それに加えて、事業に関する資料を調子良く作成しているタイミングに電話がかかってくると、集中力が切れてしまうことにも課題を感じていました。営業電話も多く、商談の電話かと期待して折り返しては、裏切られたような気持ちになって……といった精神的ストレスもありました。
いよいよ電話代行の必要性を感じ、いくつかのサービスを調べているとき、fondeskを運営している株式会社うるるの役員の方と話す機会があったので、導入して使ってみることにしたんです。
役員の方とお話ししてご縁を感じたというのもありますが、無料トライアル期間があったことも決め手になりましたね。もし使い勝手がイマイチなら解約すればすればいいと思っていたので。
また、他のサービスは料金体系が複雑で、導入後にかかる費用がわからず決めきれなかったというのもあります。判断材料がなかったんですよね。電話代行サービスで弊社のイメージが下がってしまうリスクを考えたら、中途半端に使い始めることもできませんでした。
その点、fondeskはできることとできないことが明確だったので、逆に割り切って使えそうだなと感じたんです。
スタッフの電話対応もなくして作業に集中できる環境へ
私の個人携帯をfondeskに転送しているので、「女性の方が電話に出た」と驚かれたことはあります。また、使い始めた頃は「なぜ井上さんが出ないんですか」といったご不満のメッセージもいくつか届きました。
お怒りのようであれば、すぐ折り返して「電話に出られないタイミングが多いので、内容だけでも先に知っておくため電話代行を使っています」と伝えています。そもそも悪いことをしているわけでもないので、このような説明で皆さん理解してくれますね。
うちは現場作業が多いので、事務所の電話を会社携帯に転送し、スタッフがその携帯を持ち歩いて電話対応するという体制をとっていました。しかし、作業中だったり手が汚れていたりして、すぐに出られないことが多かったんです。
作業の手を止め、手を洗って電話に出るのも時間がもったいないですし、生産性も落ちます。Bluetoothイヤホンも試しましたが、思うような運用ができませんでした。それであれば、会社の電話にもfondeskを導入すればいいのではないかと思ったんです。
初めの頃は、会社携帯へ転送して3コールほど鳴っても取らなかったらfondeskにつながるハイブリッドな運用だったんですが、最近はスタッフに携帯を持たないよう指示してすべてfondeskで対応してもらっています。スタッフが作業に集中できる環境ができたと思います。
個人携帯も会社の電話も、3コールほど鳴ってからfondeskにつながる条件付き転送設定を利用しています。会社の電話はほとんど取りませんが、個人携帯はこちらからかけて折り返してもらう電話などもあるので直接取ることがあります。
チャットワークに届いたfondeskの通知は、私ひとりで確認し、必要があれば内容をコピーしてスタッフとのチャットグループで共有。すぐに対応できない通知も、タスク化して忘れず対応できるよう工夫しています。
fondeskの通知グループにスタッフを入れることも考えましたが、確認するための時間を奪うことになるので、私主導で確認していくスタイルがいいかなと思っているところです。
個人事業主こそ、電話を外注して時間効率を高めて
1分でイチゴ10粒収穫できるのなら、その1分を電話に使うのは損失だと考えているんです。1分で終わればいいですが、電話を取り次ぐために私のいる場所まで移動する時間などを考えれば、1回の電話で10分ほどかかってしまいます。
仮に時給1,200円だとしたら、10分で200円の損失ですよね。1時間に1回、1日8件の電話がかかってくれば1日1,600円、1ヶ月で48,000円の損失になります。あくまでざっくりとした見積もりですが、これだけの損失を防いでくれると考えたら、fondeskは圧倒的にコスパがいいと感じますね。さらに電話の内容を文字で残してくれるので、生産性も高まっています。
個人携帯のほうは費用計算が難しいのですが、電話で集中力が途切れたり誰からの電話か気になってしまったりする精神的ストレスが大きく軽減されたのでありがたいです。
欲を言えば、24時間対応だと助かりますね。この業界では8:00から20:00くらいまで稼働していることが多いんです。またイチゴ狩りのお客様は個人なので、朝早くや夜遅くに電話をかけてこられることもあります。予約の電話は売上に直結するので、予約可否を判断できなくても誰かが取ってくれれば機会損失を防げるのではないかと思っています。
個人事業主の方には導入をおすすめしたいですね。自分で営業活動をして自分で業務も行っている個人事業主は、電話を受けている時間も価値を生み出したいと考えているはず。電話担当者を1人雇うことは難しくても、月1万円のfondeskなら使えるのではないでしょうか。
特に農業の場合、作業を始めて一定のタイミングで収穫スピードが早くなることがあります。そんなときに、Bluetoothのイヤホンであっても電話に対応すれば、思考が電話に向いてしまって100%の力を出せなくなります。最大効率で業務を行うためにもfondeskは有効ですね。
私は今、農家から農業経営者に向かっている段階なので、自分でやることと人にお願いすることを切り分けていっているところです。同じような方は、まず電話を切り分けて外注してみてはどうでしょうか。
長野県佐久市唯一のイチゴ狩り園を運営する株式会社井上寅雄農園(長野県佐久市、代表取締役:井上隆太朗、以下井上寅雄農園)は2021年創業の農業法人。リンゴ農家だった祖父の農地をイチゴハウスに変え、年間1万人を超える観光客が訪れるイチゴ狩りに転換。夏場はキッチンカーや加工品の販売を行うなどして年間の雇用も創出している。その他にも農業スキルシェアサービス事業(アグティーの運営)や農業動画のまとめサイト事業(ファームランの運営)を行っている。
農業事業(イチゴの生産・販売、観光イチゴ園の運営、加工品の販売)
https://reserve.toraonouen.co.jp/
農業スキルシェアサービス事業(アグティーの運営)
http://agrt.jp/
農業動画のまとめサイト事業(ファームランの運営)
http://nougyo.org/